こんにちは、WADNERERのWEBスタッフ村中です。
当店では今回、少量ではありますがフレンチチノのデッドストック品を入手できました！
1952年～60代にかけてフランス軍で採用されたM-52 CHINO TROUSERSはルーズフィットのシルエットが流行中の今、有名メゾンで頻繁にサンプリングされる人気のモデル。
そこで今回はフレンチ・チノが人気であり続ける理由と、その特徴を解説したいと思います。
１）フレンチチノが作られた背景
「M52」という名前の通り、1952年から生産され1960年代前半までフランス軍で使用されていたのがこの通称フレンチ・チノです。
この時代、ヨーロッパではクリスチャン・ディオールのニュー・ルックやシャネルなどのモード最盛期を迎えた華やかな時代でした。
一方で、1950年勃発した朝鮮戦争の混乱に乗じて、当時フランスの植民地だったベトナムやアルジェリアで独立運動・独立戦争の動きが顕著になります。
この需要に対応しM52が量産で作られるようになりました。
２）M52の特徴
M52には前期、後期、２つのモデルが存在しますが、その決定的な違いはバックポケット。
後期モデルはすべてフラップポケットになっており、前期モデルはフラップがなくループでボタンを留める仕様になっています。
今回当店で入荷したモデルは後期のモデルとなります。
３）シルエット、ディテールを大解剖
フレンチチノの特徴は、ルーズでありながらきれいなシルエット。
2タックが入った太いわたりに対し、裾までゆるやかなテーパードがかけらています。
深い股上。ややハイウエスト気味に着こなせることでスタイルアップも実現します。
ツイルコットンを2本撚り合わせた糸を用い、右綾(=右上がり)に織り上げたウエポンクロスという生地が使用されています。
丈夫で光沢感のある素材が、より上品さを引き立てています。
３）M52フレンチチノのサイズ解説
知らずに数字だけを見てしまうと混乱するであろうフレンチチノのサイズ表記を解説します。
今回入荷したサイズは
44、15、25、35、45の5サイズ。
左側の数字が股下の長さを表しており、右側の数字がウエストを表しています。
それぞれ1~6までの表記が存在し、股下の長さは1が70cm前後、4が85cm前後となっています。ウエストは１で80cm前後、5でウエスト90cm程度です。
例えば今回入荷したサイズ15であれば
１：股下70㎝程度
５：ウエスト90cm前後
となります。
画像で着用したのはサイズ15。
モデル男性：身長175cm / 体重70kg
トップスにアウトドアブランドのウェアを着用していますが、その厚みに負けることのないリッチな生地感、上品さ。
上にハイネックやタートルネックをさらっと着るとドレスアップも可能です。
今の時代にベストマッチするルーズシルエットながら、テーパードによって作り出される上品さできれいめのスタイルにもハマる。
抜群に使える秀逸なユーロミリタリーです。
今後入手がさらに困難になる貴重なアイテムで 近年ではその入手のしづらさから様々なレプリカが発売されるようになりました。
本物のデッドストックに出会えるこの機会にぜひご検討ください。
M52 FRENCH CHINO TROUSERS（1960's DEAD STOCK)