前日のがっかり感をやや引きずったまま今日が始まりました。
前日いたコロラド州の北部からいくつかの軍モノ屋さんを回りながら南下しますが、買えたのはパンツとジャケットが1枚ずつ。
やはり状況はかなり厳しいようです。
コロラド州での買い物を早々に諦めて次の目的地ニューメキシコ州へと向かいます。
ニューメキシコまでは約3時間。
その間、道には何もありません。
ただ空と、地面と、山があるだけです。
誇張ではなく、本当に雲の形が何に見えるかを考えるしかすることがありません。
竜巻のあのスリルが少し懐かしかったりもします(こっそり)
ちなみに、アメリカの雨での運転が結構怖いこと、ご存じでしょうか。
本降りになるとワイパーが効かないほどの密度で雨粒が落ちてきて、前の車を認識することがほぼできません。
普段はハイウェイ(高速道路)の平均時速は120km~140km程度ですが、雨の日に限っては皆だいたい時速40kmくらいのノロノロ運転になります。
特にLAなどではほとんど雨が降らない地域なのでたまの大雨が降ると道路がすぐに浸水しはじめ、さらに怖い思いをすることになります...
さて、ニューメキシコ州に入り晴天にも恵まれました。
今回向かったのは小さな町の旧市街。「プラザ」と呼ばれることが多いようです。古い街にはほぼ必ず旧市街があり、現存するセンチュリー越えの古い建物に入るカフェやブティックが素晴らしい雰囲気を醸し出しています。
まず向かったのは100年以上続くウェスタンブーツ屋さん。過去何度かお世話になったお店です。
Facebookで昨年12月の投稿を確認していましたが、
なんと、廃業していました...。
店は空っぽで売り物件になっていました。
こういうことが今回は頻繁に起こるので、段々驚かなくなりました。
藁にもすがる思いで、もう一件のブーツ屋さんへ向かいます。
ここは数年前に訪れたときは店が閉まっていたのですが、今回はなんとかご縁に恵まれたようです。
店主は95歳のおばあちゃん。
高く積まれた靴箱をひとつひとつあけながら、一緒に目当てのブーツを探してくれました。
「レディースならそこの列、メンズならそこの列、そのブランドはそこの上…」
しっかりした記憶力とたくましい商魂、チャーミングな人柄と笑顔に心をガッチリ掴まれます。
ACMEなどの米国産のブーツをいくつか発掘することができて、おばあちゃんも私たちもニッコリ。
昨日、一昨日の疲れも癒されます。
実際に入手したアイテムの写真はまた後日ご紹介します。
ニューメキシコ州ではこれまでより少し時間をかけながら南下し、さらにアイテムを増やしていく予定ですので、引き続き応援してくださるとうれしいです!
Vintage & Select Shop WANDERER
スタッフ 村中