アメカジ好きなら避けては通れないRED WING。
古着やアメカジがお好きな皆様ならご存RED WING定番中の定番、アイリッシュ・セッターと並ぶ人気を誇るのがシンプルで使い勝手の良いワークブーツPECOS BOOTSです。
なかでも80年代に作られたものと90年代以降に作られたものとでは使用されている素材が異なることから、80年代独特の風合いを求めるファンも多い希少なアイテム。
今回発掘したのは80年代に作られた、品番「866-1」がつくPECOS BOOTS。
今では市場にほとんど出回ることのない貴重なアイテムとなりました。
今回はこちらのペコスブーツをREDWINGの歴史とともにご紹介します。
テキサスの町「ペコス」の名を冠したワークブーツ
PECOS BOOTS の”ペコス”はテキサス州を流れるリオ・グランデ川の支流にあるペコスという町の名前です。
1905年に創業したレッド・ウィン社は、”ブラウンチーフ・シリーズ” や 1952年に発売したハンティング・ブーツを元にした ”アイリッシュ・セッター” などが大ヒットし、ワークブーツ・カンパニーとして知名度を全米に広げていました。
労働者をターゲットにワークブーツを大ヒットさせてきたわけですが、同社が次のマーケットとして選んだのがテキサスです。
画像引用元:https://redwingheritage.jp/
当時テキサスでは広大な土地を生かして農業や石油産業が盛んで、そこで働く労働者たちに好まれていたウェスタン・ブーツを改良し、装飾を廃したシンプルなブーツを開発し行きついたのがペコスブーツでした。
80年代の風合いとDEAD STOCKを愉しむ
90年代以降とは別格の雰囲気を誇るのが80年代に作られたモデルです。
野球のグローブを想起させるGlobe letherのようなオレンジに近い色味が美しいですね。
90年代に作られた赤みがかったブラウンと比べ、独特の色味と風合いに心くすぐられます。
DEAD STOCKを証明するかわいらしい商品説明タグ
バックには製造年がわかる刻印。
サイドのループには現行のような「PECOS」の刻印はなく、潔いシンプルさが美しい。
内側には80年代の特徴とされる白地にアイリッシュ・セッターと「MADE IN U.S.A」の文字がプリントされた四角いタグ。
タグのとなりには品番「866」が刻印されています。
ソールは1952年に発売されたアイリッシュ・セッターで人気を博した平らでクッション性の高い「トラクショントレッド・ソール」が採用されています。
現代に馴染むシンプルさと曲線美
受け継がれるラウンド・トゥ
ウェスタンブーツを彷彿とさせる曲線的なステッチと、相反するようなシンプルさが同居したスタイル。
カジュアルの定番ながら、どこか綺麗めにも見せてくれます。
同系色のコーディネートにもばっちり馴染んでまとめてくれるのは80年代ならではの色合いのおかげ。
画像からもみて取れるようにコンディションも非常に良く、これからのエイジングがとても楽しみなアイテムです。
サイズも8.5(約26.5cm)とグッドサイズ。
アメリカのワイオミング州の田舎町、100年続くシューストアでたまたま見つけた貴重な一足です。
現在ではほぼ手に入らない80年代製に出会える希少な機会を、ぜひお見逃しなく!