ニューヨークの最果てで買ったあのパーカーを、15年越しに自分で作ってみた

ニューヨークの最果てで買ったあのパーカーを、15年越しに自分で作ってみた

MONTAUK(モントーク)という地名、ご存じですか?

 

僕の大好きな町なのですが、それと同時に、ニューヨーク州の中で最も日本人からの知名度が低い町でもあると思います。

 

モントークどこにあるのよ?という話ですが、アメリカ東海岸はニューヨーク、その最東端にLong Island (ロングアイランド)という島があります。

ロングアイランドの更に東の端っこにあるのが今回の話題の町「モントーク」。

 

↓アメリカ東海岸…

ニューヨークを出てブルックリン・ブリッジ、またはジョン・F・ケネディブリッジを渡り、、、

↑ さらにその右端の小さい町がモントーク(赤い点線で囲まれたところ)。

 

ニューヨークからは約3時間半のドライブです。

 

ロングアイランド(特にハンプトン)はアメリカ有数の高級住宅地・高級別荘地で、ハリウッドスターやIT長者の豪奢な別荘が軒を連ねています。

 

かのラルフ・ローレンも別荘を持っていることで有名ですね。

 

僕はクリントン・イーストウッドを何度か見かけたことがあります。

 



ここは有数のフィッシングポイントでもあり、有数のサーフィンスポットでもあります。

 

もともとはアメリカが開拓される前から「モントーケット」という狩漁を生業とした民族が暮らす土地であり、

西部開拓時代に鉄道のレールが敷かれてからはアメリカ有数の釣り場として知られるようになりました。

 

そして東海岸有数の美しいビーチはサーファーの憧れです。

 

私がこの町を最初に訪れたのもサーフィンがきっかけでした。

町の喧騒が一切ない、白い砂浜に静かな波の音だけが響く場所。

 

19でアメリカにわたって、それから仕事で全米50州(アメリカは全部で51州あります))回ってきましたが、一番眠れるのがここかもしれません。

 

約20年前のとある秋の日。。。

 

当時は僕はビンテージの家具なんかも集めていて、大きな引っ越し用トラックを借りて西から東に買い付けの旅をしてモントークにたどり着きました。

 

西海岸と東海岸との気温差は秋は約10度、冬は20度以上違います。

西から来たおかげで半袖しかなかった僕は、サーフィン後ということもあって凍えそうになりがら防寒着を探して、昔ながらのスーパーのような雑貨店に入りました。

 

今はもう無くなってしまったその雑貨屋さんにネイビーのチャンピオンのパーカーが売っていて、防寒着としてその「MONTAUK」ロゴのパーカーを買ったのが運命の出会いだったのです。

 

ただ、チャンピオンが出しているパーカーって、有名な大学や地名がプリントされたものがほとんどですよね。

 

LA、NY、YALE(イエール大)、COLUMBIA(コロンビア大)などなど…

愛着の無い地名を着るのはなんだかつまらないし、

僕は高卒で学の無い人間なので、有名大学の名前を背負って歩いてアメリカ人に「へ~!イエールなんだね!何年卒?」とか聞かれたらどうしよう、と思うと絶対着れないし…

 

そこでMONTAUKという地名が僕にはとてもちょうどよく、たいへん気に入ったのでした。

 

そこから15年、暑い日も寒い日も、このモントークパーカーが僕の出張とささやかな安眠を支えてくれました(笑)。

 

そんなわけで、僕の年季と偏執的な憧れ+好きが存分に詰まったこの「モントーク」のパーカーを今年、自分で作ることにしました。

 

最近のビンテージへのちょっとした抵抗感

ビンテージ加工へのこだわりなんかは商品説明でも書きましたが、昨今、チャンピオンは物凄い勢いで値上がりし続けています。

(今はちょっと落ち着いたかな?)

ちょっと前(といっても10年位前)まではUSA製のチャンピオンパーカー、スウェットは数千円かそこらでした。

今では数万~、条件が揃うと数百万円しますよね。

 

個人的にはこの値上がりはヴィンテージTシャツあたりから意図的に作られたもののような感じがして、正直、素直に乗っかりたくないなというのが本音のところです。


これらはTシャツしかり、スウェットしかり、日常着であって消耗品であるのが本来の役割ではないでしょうか?

 

どんなにお気に入りのTシャツも1~2年毎日着てたらヨレヨレのボロボロになるし、臭くなるし、汗も吸わなくなるし、いいことないです。


Tシャツ・スウェットは安く買ってガンガン着て、摩耗したら買い替える。

 

これでいいじゃん! 

 

というのが僕の考えです。

(もちろん全部が全部というわけではないです。一張羅としてのヴィンテージスウェットは全然アリ派です)

 

とは言え、ヴィンテージの質感はやっぱりほしい。

なので、今回は20年近くお付き合いのある老舗のプリント屋さんにお願いし、物凄く丁寧に上手に、ヴィンテージの風合いを再現してもらいました。

 

着るほどにくたっとして体にフィットし、染み込みのロゴもより馴染んでいくことでしょう。

 

ロゴも風合いもどことなく丁度よくて、どこからか潮風が聞こえてきそうなモントークパーカー。

 

コーディネートはまた追ってブログを書きますのでお楽しみに。

 

僕のこだわりとちょっとした反発心でこさえた会心の出来のこの子を、ぜひ一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

 


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