オーナーが偏愛するアナトミカ・オールデン

オーナーが偏愛するアナトミカ・オールデン

こんにちは。

WANDERERの村中です。

 

なんだか急に春の陽気になり、癖で羽織って出かけたダウンを最寄り駅につく前に脱ぐことになるという、なかなかこの気温の変化に追いついていけない不器用さんは私だけでしょうか。

 

さて、当店のオーナーとお話しされたことがある方はタイトルでピンと来るかもしれませんが、当店オーナーは無類の靴好きです。

 

靴のこととなると話が止まりません。

(他のテーマでも話が止まらないことは多々あります)

 

中でもよく話題に上がる靴にAlden(オールデン)があります。

1884年アメリカ創業した老舗シューブランドのひとつで、古き良きアメリカのスタイルを作り続ける世界的なファンの多いブランドです。

現に、オーナーもAldenのタッセルローファー等は大好きでよく履いているのをみかけます。

しかしながら、自身もオールデンファンでありながら、オールデンオリジナルのモディファイド・ラストのことを「ちょっと不細工」と表現します。

(オールデンファンの皆様、申し訳ありません)


そもそもモディファイド・ラスト(木型)は、1963年に足裏の土踏まずが高すぎる”ハイアーチ”の方への矯正用の靴として誕生しました。

 

足の親指と小指の付け根、かかと、この3点でしっかりと地面をつかむように歩くことを理想とし、土踏まずのアーチをしっかりと支えられるフィット感が魅力の作りになっています。

 

木型のイメージ

 

このモディファイの形状が日本人の足にもフィットするということで日本ででも好まれるようになるのですが、いかんせん矯正用の医療用シューズとして作られたものですから、デザイン性よりも足への負担が少ないことが重視されています。

 

ワイズも広くとられており、どうしても他のラストと比べてしまうとやや不格好に見えてしまうのも仕方のないことのように思えます。

 

この、オーナー曰く不細工風の見た目を美しくスタイリッシュにしながらモディファイ独自の機能性を実現させたのが、パリ・アナトミカの創始者ピエール・フルニエ氏です。

 

ANATOMICAで土踏まずからフィッティングを行う「アーチフィッティング」を経験された方も多いのではないでしょうか。

 

彼はモディファイならではの目的と構造を維持しながら、素晴らしいデザイン性とハンドワークが強調される「モックトゥ」や、アンラインドと呼ばれる一枚革での製法など、職人技の粋を極めた美しさを実現させました。

 

中でも、コードヴァンの一枚革で仕上げられた「アンラインド」と言われる製法のモックトゥは非常に数も少なく、幻に近い芸術作品です。(オーナー談)

 

そんなこんなで日本・海外問わず人気の高いアナトミカ別注オールデンですが、

なんと、特別なご縁で当店に数点が入荷されることとなりました。

 

 

今回ご縁があったのは、CAP-TOEブーツ、インディブーツ、サドルシューズ、モックトゥシューズの全5足。

 

デッドストックという素晴らしいコンディション。

サイズは9D とールデンサイズで、お探しだった方も多いのではないでしょうか。

 

通常土曜日はお休みをいただいておりますが、明日は臨時営業いたします。

まずは店頭のみの販売となりますので、3/1(土)13:00~気になる方はぜひ店頭へ。

 

オーナーが気合を入れてお待ちしております(笑)

 

WANDERER(ワンダラー)

 

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